実務ガイド
印刷の失敗を次の注文へ持ち越さない:記録と再注文の手順
誤字、色差、断裁の違和感を、修正できる確認事項へ変えます。
こんな方に納品後の不具合や内容の誤りに対応する担当者
このページでできること原因を決めつけずに記録し、修正・再確認した仕様で再注文する。
1|使うのを止める範囲と、必要な期限を決める
誤りに気づいたら、まず影響範囲を確認します。日時や連絡先の誤記なら、そのまま配ると利用者が困るため、責任者へ連絡して配布を保留します。色や断裁が気になる場合も、どの箱のどの品で確認したかを記録し、未確認の品と混同しないようにします。
「すべて不良」と断定する前に、使用済みの数、残数、確認した数、使用予定日をまとめます。緊急対応では、訂正紙を添える、必要な部数だけ先に作り直す、納品を分けるなどの案を担当者と相談します。追加費用を伴う対応は、負担者と承認者を決めてから進めてください。
2|誤字、色、断裁を別の証拠で説明する
誤字は、注文時の原稿にもあったか、承認後に差し替わったかを確認します。色は、画面のスクリーンショットだけで製造上の差を判断せず、合意した校正や前回品があるかを示します。写真の照明や撮影条件でも色の見え方が変わるため、写真は状況説明と考えます。
断裁や折りの違和感は、全体と問題箇所を撮り、完成寸法や位置を記録します。測定方法と単位も添え、押しつぶす、引っ張る、切り直すなど現品の状態を変える作業は避けます。個人情報を含む現物を外部へ送る場合は、必要な範囲と送信先を確認します。
| 事象 | 確認する資料 | 問い合わせで伝える事実 |
|---|---|---|
| 誤字・情報の誤り | 承認した原稿/注文時ファイル | 該当箇所、正しい内容、承認後の変更有無 |
| 色が違って見える | 合意した校正/前回品/紙・印刷条件 | 比較対象、違いを感じる箇所、撮影条件 |
| 断裁・折り位置が気になる | 注文寸法/加工指示/現品 | 測った位置と値、確認した枚数、使い方への影響 |
3|問い合わせは事実、希望、未確認を分ける
連絡文は「注文番号」「受取日」「対象品と確認範囲」「気づいた事実」「必要な使用日」「希望する相談」の順で書くと、調査に必要な情報がそろいます。責任の所在や無償再製造を先に決めず、確認してほしい点と、回答を必要とする日時を明確にします。
架空の記入例は「案内500部中、開封した一箱の10部で、裏面下端の文字が切れている。原稿と注文画面を添付。使用は来週金曜のため、確認方法と対応可能日を教えてほしい」です。これは実例や不良率の目安ではありません。連絡期限は各社の規定を調べ、現品と箱を保管します。
不具合連絡・再注文の引継ぎ票
編集部作成の架空の記入例・作業用ひな形です。実際の条件に置き換えてください。入力は送信・自動保存されません。移動前にCSV保存できます。
| 項目 | 記入欄 | 次へ進む条件 |
|---|---|---|
4|変更箇所と全体を確認し、再注文する
再注文は、前回注文の再利用ボタンを押すだけで終えないようにします。直す箇所を一覧にし、新しい版のファイル名を付け、変更が他の面やページ順に影響していないかも確認します。紙や加工を変える場合は、前回品との差が生じる条件として、校正や見積を取り直す必要があるか聞きます。
最終承認した版、仕様、費用、日程、対応の約束を保存し、再納品では問題になった箇所を重点的に確認します。旧品の回収、廃棄、保存は注文先や社内責任者の指示に沿って行います。最後に、次回の仕様シートへ確認事項を一つ追加します。人を責める記録ではなく、同じ条件の見落としを防ぐ記録を残しましょう。
参照した一次資料
公式資料の確認範囲は下記のとおりです。手順・記入例は当サイトで編集しました。製品や開催回、契約ごとの条件は該当する最新の資料で確認してください。
- グラフィック|納品後の商品について ↗
確認日 2026-10-28 / 到着後の確認、連絡、現品の保管。個別の申出期限や補償条件は注文先に従う。 - グラフィック|色に関する注意事項 ↗
確認日 2026-10-28 / 画面表示と印刷、再注文などでの色の見え方を相談するための参考。 - グラフィック|再校正の追加料金 ↗
確認日 2026-10-28 / 校正のやり直し、送料、日程を見積に分ける根拠。 - グラフィック|スタッフによるデータチェック ↗
確認日 2026-10-28 / データチェックと、文字・デザインの内容確認の違い。

